空間設計のこだわり

空間設計のこだわり

私たちが小児専門の予防歯科医院をつくるに当たって大切にしたかったこと。それは日々進歩する歯科医療に対する新しい知識、技術の研鑽、そして空間設定でした。

オウルタウンの空間はおとぎ話の世界を飛び出したような空間になっており、まったく歯医者さんを感じさせない空間設計になっています。

私たちは来院していただく子どもたちに迎合する目的でこのような空間を作ったわけではありません。

あくまでも子どもたちが、自らの意思で積極的に予防診療に参加することで自己の健康管理は自分自身でできるようになるための空間設計になっているのです。ですから、オウルタウンにある一つひとつの部屋にはそれぞれ意味づけされているのです。

そんな空間を今回演出してくださったのが、富山県を拠点とし、亘建築設計事務所を開業されている一級建築士の濱谷亘氏です。

濱谷氏は歯科医療業界では有名な富山県の「あすなろ小児歯科医院」を設計プロデュースされ、小児医療施設の設計に物語の世界観を取り入れた独自のデザインと空間構成が特徴です。

今回のプロジェクトでは単に設計だけでなく様々な仕掛けの設定や家具コーディネートのほかに、サイン・デザインなどトータル的にプロデュースしていただきました。

以下、設計士の濱谷氏に寄稿していただきました。

「なかむら歯科改装プロジェクト」に込めた想い

「なかむら歯科改装プロジェクト」は、開業30周年の記念事業として約60坪の現医院を改装し、早期・定期管理予防型小児専用エリアを新設する事と一般・成人エリアの中にメインテナンスを中心としたコーナーを設置する事が主な目的に計画されていました。これは、予防歯科の重要性を何よりも感じてこられた先生の想いを具現化する一大事業でありました。

特に小児エリアは、定期・管理予防という新しい考え方にふさわしい既存の形式に囚われない雰囲気の医院設計が求められていました。

そんな中、私が以前に手掛け、以来ずっとプロデュースしてきた富山県の小児歯科医院を見学される機会を持たれ、その考え方に共感していただいた事がきっかけでこのプロジェクトの設計をさせていただく事になったのですがこの場をお借りしてその設計に込めた“想い”を寄せたいと思います。

私はいつも早期定期管理型の小児歯科医院を設計する時に基本にするものがあります。それは、“子ども達は敵(虫歯)と戦う冒険物語の主人公であり院内はその舞台である”というコンセプト。

扉を開けるとそこはまるで物語の世界が感じられる空間が広がっていて子ども達はその雰囲気に引き込まれ、その主人公になりきり、自らが積極的にむしろ楽しい気持ちで戦い(診察)に臨める様な心理状態にするという考え方です。

今回も基本的なコンセプトは同じですが何か「なかむら歯科」らしいストーリーが欲しいと思いました。

改装工事を行う時いつも思う事なのですが何もかも新しくするのでは無く、取り組んで来られた活動も含め慣れ親しまれてきた事は出来るだけ自然な形で取込み、しかも以前より効果的にコーディネートして残す事がより大切な事であり私の使命だと思っています。

早期・定期管理予防型小児歯科で一番大切なのは出来るだけ早い時期から定期的にしかも長期にわたり来院していただく事に他なりません。しかし、そこには慣れという不可避な要素が生まれてきます。それに対応する為に定期的な模様替えやイベント等を考える必要がある訳ですが運営する側も楽しめるものでなければ長続き出来ないのです。医院を維持運営していかれるのが他ならぬ先生やスタッフ自身なので新しい物ばかりや無理な設定の押し付けがあってはいけないと思うのです。

プランに先立ち初めて現場を訪れた時、チェーンソーアートで造られた何体かの動物が出迎えてくれました。聞けば近くの知り合いの方が作って下さったのだと・・・。

子ども向けに色付けされた動物達の像の中に一体だけ木の生地のままの梟がありました。二階の入口の辺りにひっそりとどちらかと言えば地味に置かれていたのですが私には一番印象に残っていました。

古くから梟は「不苦労」「福籠」(福を籠に詰め込む)「福老」(豊かに年をとる不老長寿)などの当て字を使かったり、ギリシャ神話では「学芸と知性をつかさどる鳥」、イソップ物語では「先見の明を持つ賢い鳥」とされています。まさに今回のコンセプトにぴったりだと思いました。先生と打ち合わせを重ね小児エリアのストーリーの軸はこの梟にしようと決めました。そして小児エリアのネーミングも「オウル・タウン」に決まったのです。

いつもそばにあった梟がこれからも子ども達の健康と成長を見守り続ける事になったのです。“地域の方が作って下さった梟”を大事に残したいという“想い”は、今まで「なかむら歯科」を愛し支えて下さった地域の方々の気持ちを忘れてはならないという先生の気持ちも表現出来たと思っています。

また、具体的な設計、デザインの考え方にも子ども達に対して秘めた“想い”があります。私がいつも提案する小児歯科はいわゆる“キッズ”をイメージさせる様なものではありません。「オウル・タウン」には様々な仕掛けも施してありますが、それも子ども達に迎合する為の物ではありません。

照明は薄暗く、内装も本物のタイルや塗り壁を使用し色合いも地味です。家具も高級なアンティークで揃える等どちらかと言えば大人向きになっています。そうした家具や壁紙にもネーミングの由来や歴史背景があるのですが、それらも意識した上で選定していますしそれを解説した小冊子を作成し待合室に置かせてもらっています。

それもこれも「オウル・タウン」に通う子ども達がここで目にした物、耳にした音楽や映像等々全ての事に興味を持ってもらい、刺激を受け、創造力を働かせ、感性を磨き、様々な“気付きや学習”の場になって欲しいと思うからです。もしかしたらそれがきっかけとなってその道を目指す事になるかも知れません。

“歯医者さんになりたい”だけで無く、音楽家であったり建築家であったり、映像クリエイターや画家になりたいと思う子ども達が出てくるかもしれないのです。

「Dental-Forestなかむら歯科」そして「オウル・タウン」が歯科を通じ自らの健康を考える場であるのは勿論いろんな学びの場であって欲しいと思うのです。

もう既に“オウル・タウンの住人”になっている皆さんには改めてそんな“想い”を感じながら見ていただきたいし、まだ来院された事のない方々も是非新しい歯科医院の形を確かめに来ていただきたいと思います。

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